卵巣嚢腫摘出手術 2
手術が始まってから、時間の経過がすごく遅く感じました。私は目を閉じて、違うことを考えながら手術が終わるのを待ちました。
手術開始から40分、いやもっとかかったかもしれませんがそのくらいに、卵巣嚢腫が摘出されました。
「卵巣を残したまま摘出できましたよ。今からお腹閉じますね〜」
よし、あともう少しで終わりだ!と少し安心していると、看護師さんがカメラで何かを撮影していました。
記録として私の腫瘍の写真を撮影していたようです。腫瘍の大きさは11cmもあり、見た目は土星みたいだと言われました。
お腹を縫っている途中、少しずつ痛みが出てきました。お腹を触れられたりする感触だけだったのが、糸でチクチク縫うような痛みも一緒に感じはじめました。麻酔が効いてるはずなのに、なんで?!とかなり不安に。
お腹を縫う作業はとてもとても長く感じました。チクチクして痛いし気分は悪いし、早く終わってくれ〜!いつ終わるんだ?まだか、まだか、早く解放してくれ〜!と頭の中で繰り返していました。
そして30分くらい経つと
「お疲れ様です。終了したので、お部屋へ戻りましょう。」
手術が終わり、そのまま部屋の中のベッドの上まで運ばれました。
この時胸より下からは麻酔が効いて全く動かせません。動かしたくても動かせないもどかしさは、麻酔が切れるまでの間、結構苦しかったです。
ベッドに運ばれると、心拍数の測定器やらフットポンプやら体に色んなものを繋げられました。
「このままゆっくり休んでくださいね。1時間ごとに様子を見に来ますから。」
そう言い残して看護師さんは部屋を出て行きました。この時、私のお腹は傷口の痛みがどんどん増してきていました。どうしよう、かなり痛い、やばい。